愛・地球博 行ってきました、愛・地球博!

この日は開催以来最大の入場者だったそうで、9時過ぎに北ゲートに着いたときには、黒山の人だかり。ゲートでは空港と同じセキュリティチェックを“素人”が行っているので、前から20番目程度だったにも関わらず、入場するまで30分以上かかりました。いち早く入場したい人は、瀬戸会場のゲートをくぐり、モリゾーゴンドラに乗るべきです。
“自然の叡智”がメインテーマなので、入場ゲートとメインルートのグローバル・ループは木でできていますが、それ以外はアスファルト舗装。照り返しがきつく*1、家族3人の顔は真っ赤に日焼けしてしまいました。
入場のときにペットボトルや缶は容赦なく没収*2されますが、場内ではペットボトルや缶飲料が“普通の値段”で売られています。また、ピザ・焼きそば・メロンパンなど、いつでも食べられるようなものならば、ちょっと高めですががまんできる程度の値段で買うことができます。「飲み物・食べ物に金がかかっても仕方ない」と腹をくくって何も持ち込まなかった霞一家は、むしろ“勝ち組”でした。
愛・地球博の目玉の一つ、『冷凍マンモス』にはウンザリです。マンモスを見るためにはグローバルハウスで映像を見なければなりません。ガイドブックではブルーホール(レーザードリームシアター)の映像は20分となっていますが、実際には60分拘束されます。*3それでいて、マンモスそのものは動く歩道の上から1分見せられておしまい。*4頭部CTスキャンの画像も展示公開もなく、お勧めできません。
今回のメインイベントは「サツキとメイの家」。原価0円の入場整理券がネットオークションで数万円の値段で取引されているのは有名です*5が、霞たちが入場した回も、定員30名のところ、20名しか集まりませんでした。会場図で見ると、北側・南側の森林体感ゾーンを通って行くことができそうですが、実際にはその森は立ち入り禁止。日本庭園北側の道路が唯一の進入路になる*6ので、注意が必要。さらに、この進入路はトラムも自転車タクシーも通らず歩くしかありません*7。時間になると、首には「入場パス」をぶら下げ、麦わら帽子にオニツカシュー*8、でも新品の青いウインドブレーカーというなんとも中途半端な格好のお姉さんに引率され、入場整理券がとれずに周回コースへ向かう人たちと同じ道をゾロゾロと歩きます。*9
家の中は、確かに「トトロ」に忠実に作られていましたが…実際に見てみると「こんなもんか」という感じでした。サツキちゃんの机の上にあった「理科の図鑑」が、特殊学級の本棚の中にあるものと同じだったのには、複雑な思いです。
日立やトヨタなどの企業館はめちゃくちゃ混雑していましたが、外国館はドイツ・イタリアを除いて待ち時間ゼロ。アイルランド館に至っては、入り口にモリゾーキッコロのぬいぐるみを置いて、それを目当ての客を呼び込んでいる始末。外国館に共通して言えるのは、現地人スタッフのやる気のなさ。*10開幕して2週間でこれでは、先が思いやられます。
「館内撮影禁止」のパビリオンがほとんどで、“万博で撮ったんだ”という写真がほとんどないのが残念でした。

*1:夏場に死者が出ても不思議じゃありません…。

*2:持ち込み禁止が十分に周知されているとは思えず、「預かり」ではなく「没収」というのは、法的に問題ないのでしょうか…

*3:オレンジホールも同様でしょう。

*4:牙は立派でしたが、頭は小さく、ほんの一部に毛が付いているだけ。鼻はないので、博物館の「マンモスの模型」と変わりありません。

*5:やはり、整理券の入手方法が変更になりました。http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050411k0000m040077000c.html“先着順”で券を手に入れられた霞はラッキーです。

*6:集合場所は日本庭園茶室の隣とは、チケットのどこにも書いていない!!

*7:グローバル・ループから約10分。微妙に上り坂になっているので、結構きつい…

*8:「昭和30年代」の演出だと、会場を出てから気づきました。

*9:優越感と同時に、こっぱずかしさを感じました…

*10:リーフレットを配る時の無表情は感じ悪かったし、現地人同士で何やらひそひそ話している光景があちらこちらで見られます。