馬跳びできた!

特殊学級の体育は、障害が重くて交流授業の体育では十分に動けない生徒が対象です。新入生のCさんは馬跳びができません。馬になる生徒がいくら小さくなっても「怖い…」と尻込みしてしまいます。(彼女はウイリアムズ症候群で、空間把握の面での発達の遅れが原因だと思われます。)
そこで、霞は2つのステップを用意しました。

    1. 馬になる生徒の背中に手をつけたまま跨ぎ越す。
    2. 床上30cmほどの高さに棒を持ち、そこを両足踏み切りで飛び越えさせる。

この2つの動きを十分にやらせて、自身を持たせたところで馬跳びをさせたところ…
ピョンと飛び越えることができました。生まれて初めての馬跳びです。生徒ができない動きについて、ただ「頑張れ!」と励ますだけでなく、分析し構造化してその生徒ができる「ユニット」に分解し、それぞれのユニットを統合させる…というと難しく聞こえますが、本当の意味での『スモールステップ化』に成功した事例でした。