自閉症児の「上下左右」

自立活動で、上下左右の“方向・位置”に関する取り組みを始めました。まずは生徒のAくんの実態を把握しようと試してみました。
Aくんの机に「上」「下」「右」「左」と4枚のカードを置きます。そこでAくんに矢印カードを渡し、霞が質問します。
「Aくん、『上』ってどっちかな?矢印で示してみて。」
霞は“机に、黒板の方向に矢印を向けて置く”と予想していました。ところがAくんは、カードを両手で持ち、天井に向けたのです。やはり、自閉症児に“相対的な概念”を理解させるのは一筋縄ではいきませんね。でも、結構面白い授業になりそうです。