タバコだ!消火器だ!

 昼休みに非常ベルが鳴りました。特別教室棟*1の1階で感知器が反応しています。火の気配のない場所なのに、どうしたんだ?…と現場へ行ってみると、3年生の女子がタバコをふかしていました。現行犯なのに「私は吸ってないよ!吸ってないんだってば!」と、認めようとしません。しばらく押し問答をしてようやくタバコを吸ったことは認めましたが、「タバコの煙を吹きかけたら、ベルが鳴るかどうかやってみたかったんだ〜」と、これっぽっちも反省する気配がありません。やれやれとため息をついていると再び非常ベルが。今度は3階です。
 階段を上っていくとピンクの煙幕。消火器が発射されたようです。「勘弁してくれよ、誰がやったんだよ」掃除をしながらぼやいていると、脇にいたBくんが「僕がやりました。消火器に寄りかかったら“爆発”してしまいました。」と神妙な顔で白状しました。確かにふだんからちょっといたずらが過ぎるBくんですから、「おいおい、また君かい」という感じです。
 こうして中学校の先生は本来の業務以外のところで振り回され、疲れきっていくのです。

*1:図書室・理科室・調理室などを「特別教室」と呼びます。