教師って…

霞は教員歴18年。若い頃は妙にギラギラして「絶対校長になってやる!」なんて息巻いていたものですが、いろいろな人に会い、いろいろな出来事を経験していくうちに、脂ぎった感じが薄れてきたなぁ…と思う今日この頃。
でもね… 教師って仕事をしているのだから、例えばうちの学校には860人以上の生徒がいるけれど、その生徒全員を“教え諭す”ことができる人間である…って、世間では思われているみたい。まぁ、そうできるに越したことはないし、できちゃう“先生”もいるんですけど、霞みたいな“普通”の教師には無理だなぁ、と。どうしてもいるんですよ、『生理的にそりが合わない』って生徒が。こちらが何を言おうと、聞く耳を持ってくれないんですよね。もちろん声をかけたりはしますけど、本当の意味で“教え諭す”のは、一緒にやっているほかの先生にバトンタッチ。教員だって組織で動いているんだから、それもありかな…なんて思うんですよ。
本当はこんなんじゃいけないのかもしれないけど… 若い先生が、悩んでたり苦しんでいるのを見ると、こういう「ずるい理屈」が頭をかすめちゃいます。
ただ、その裏返しで、自分の言葉に耳を傾けてくれる生徒に“限って”は全力投球ですよ。その生徒に対して「言うこと聞いてくれないのよ」なんてSOS出してる先生がいたら、とりあえず自分の仕事を脇に置いといて、動いちゃう。お互い様ですからね。