Bくん、お休み

Bくんの欠席が続いています。月曜、火曜、祝日の水曜をはさんで今日も欠席です。毎朝、家庭から欠席の連絡は入っているようでしたが、ちょっと気になったので、夕方の職員室で担任の■■先生に声をかけました。
霞「Bくん、今日でお休み3日目だけど、その間、こっちから電話かけた?」
■先生「??いえ…あ、今かけてみます。」
…今から10年ちょっと前、霞が、ちょうど今の■■先生くらいの年代だったときの話です。当時担任していたYくんが3日続けて欠席しました。
「今日もお休みか…」さほど気にかけることもなく、のんびり構えていた霞に電話が入りました。Yくんのお母さんからでした。
「あなた!*1自分の担任の子どもが3日も休んでいるのに、電話の一本も入れることができないの!!」
ダヌキが2年生になった今でこそ、このお母さんの気持ちは理解できますが、20代の霞には「????」って感じでした。このYくん、今でいうLDでした。教育現場では、せいぜい“自閉”“重い精薄*2”“軽い精薄”くらいの区分しかなかった時代の話です。『LD』って言葉を教えてくれたのがYくんのお母さんでした。“障害”についてよく勉強していて、「そんなことも知らないの!」って怒られることも多かったけれど、教師として、人として、いろいろなことを教わったお母さんでした。
■先生「霞先生!Bくん、明日は学校に来るそうです。」
霞「了解。電話、ごくろうさん。」
■先生、10年経って、今日のことを思い出すことがあるのかな…

*1:「先生」ではなく、「あなた」って言ってましたね。

*2:「精神薄弱」…昔使われていた用語ですから、ツッコミは勘弁してくださいね。