“授業”&“講義”

おとなりの特殊学級のない中学校から、2人の若い先生と教頭先生がいらっしゃいました。「新任研」と呼ばれる、新しく採用された教員を対象とした研修の一環です。特殊学級の授業「生活単元学習」を見ていただいた後、霞から「特別支援教育」について50分間講義させていただきました。

特別支援教育」とは

「特殊教育」と「特別支援教育」の違い
「特殊教育」
特殊学級で、障害がある児童生徒に特別な教育課程で指導を行う
特別支援教育
あらゆる場面で、特別な教育的ニーズがある児童生徒に必要な支援を行う
本県における「特別支援教育」のイメージ

特別支援教育コーディネーターを中心に、特別な教育的ニーズがある生徒に関わる教員が連携を取りながら必要な支援を行う。特別支援教育コーディネーターは福祉・労働・医療面の各機関等とも連携を図る。

知っておきたい予備知識

LD(学習障害

特定の教科だけ、学力の落ち込みが見られる。授業の中で基本的事項に関する質問をしたり、基礎に重点を置いた課題に取り組ませると教育的効果が期待できる。

ADHD注意欠陥多動性障害

刻々と興味・関心の対象が移り、一つの対象に注意をとどめることが難しい。「スモールステップ」の考え方を導入し、小さな課題を数多く取り組ませると教育的効果が期待できる。

自閉症スペクトラム自閉症・広汎性発達障害アスペルガー症候群…)

朝の会で、一日の流れを改めて確認したり、こだわりの部分を“本人の儀式”として受け止められるように、周囲の理解を進めることが必要。

通常の学級担任に求められる「特別支援教育」の視点

「どうしてできないの!」→「できないのはどうして?」
生徒指導とも連携して、『やれるのにやらない』と『やりたいのにできない』をしっかり見極めてほしい。授業を進める上で困った生徒がいたら、小さなことでもいいので特別支援教育コーディネーターに相談してほしい。多くの先生がそれぞれの立場で、それぞれの得意分野を生かしながら、それぞれができることを連携しながらやっていくのが特別支援教育である。
…ちょっと違ってるところもあるかな?もしあったらごめんなさい。