中教審最終答申

特別支援教育を推進するための制度の在り方について(答申)が出ました。本文29ページ、別紙資料5ページ、参考資料24ページの膨大なものでしたが、内容はというと…
はっきり言って、教職員=教える側からみると限りなく“実現不可能”です。いや、理念に文句はないんです。一人の児童生徒からの視点からなら「分からない授業だけ特別に教えてちょうだい」といっても、別に無茶を言うほどでもないんですよ。ですけど、同じ状況を『特別支援教室』にいる教員の視点からみると「今日の2時間目は、国語を教えてほしいA君と数学を教えてほしいBさんと自立活動が必要なC君が教室に来るよ」ということなんです。
これ、実現可能だと思います?中間答申のときから「『特別支援教室』って小学校なら実現可能なんだろうけど、教科担任制の中学校じゃ、無理なんじゃない…」と危惧していたのですが、結局そのまま最終答申になってしまっています。中教審の委員の中に船橋の中学校教諭や町田の中学校長がいるのに、なんとも思わなかったんでしょうか?今、言語障害学級とか通級制情緒障害学級の先生たちって「時間割」をどうしているんでしょう?ぜひお聞きしたいですね。