青と黄色のコマを回すと…

外があまりに寒くて、たこ揚げはきついです。*1そこで今日の理科は『お正月つながり』でコマを作ってみました。

教室の中にある“丸いもの”を持ってくる。

生徒「先生!サッカーボールでもいいですか!」
霞 「確かに“丸い”けど…」

板目表紙の上に“丸いもの”を置き、鉛筆で円を書く。
円の中に一本直線(A)を引く。
Aの長さを測る。
Aの長さの『半分』を求め「中点」に印を付ける。

生徒「先生!『半分』って何?」
霞 「え?…半分って…」
数学の時間にもう一度復習です。

Aの中点を通り『直角』に交わる直線(B)を書く。

生徒「先生!『直角』って何?」
霞 「え〜っと…」
霞がもう一度復習です。

直線Bの中点に開けた穴に楊枝を差し込み、接着剤で固定する。

…という手順で作ってみました。紙が薄いので軸になる楊枝がゆがんでしまいますが、それなりに回ってくれて、生徒たちはとりあえず満足。それぞれが思い思いの絵・デザインを描いて楽しみました。 続いて第2弾。

  • マジックで赤と黄色に塗り分けたコマ(A)
  • マジックで赤と青に塗り分けたコマ(B)
  • マジックで黄色と青に塗り分けたコマ(C)

の3種類を用意します。色を塗る作業は生徒たちにやらせましたが、ここでちょっとした課題が。
単に「色を塗ってね」という指示だと、細い線でクルクルクルクル書いてしまうのです。どうしても白い隙間ができてしまうし、いつまでたっても塗り終わりません。そこで追加指示。
「まず端っこにまっすぐ1本太い線を書くんだよ。そうしたら、その隣にまた太線を書くんだ。そうしてどんどん隣に太線を書いてごらん。最後まで書いて、白いところが残っていたら、もう一回塗ってごらん。」
するとあっという間に作業終了。生徒も「あ!もう終わっちゃった」って顔をしていました。
さてさて、コマAを回すと何色に見えるでしょう?はい、オレンジ色に見えます。コマBを回すと何色に見えると思いますか?そのとおり、紫色です。では、コマCを回すと何色に見えるか、分かりますか?
…え?緑色?本当かな?
答えは「黄色」。マジックの黄色と青の色相・明度・彩度の違い方では、黄色と青を同じ面積塗ったのでは、緑にならないのです。
先入観に目隠しされて、本質を見失ってしまうことがある…なんて哲学を学ばせるつもりはないんですけどね。

*1:昨日、一人の生徒が発熱して早退してしまいました。