お金の払い方

明日は学級遠足。作業学習の売り上げを使って、隣の隣の市まで行ってきます。そこでは、いろいろな場面で生徒自身がお金を払う予定になっています。数学でもお金について学習しています。でも、実際に支払う場面を想定すると、学校で学習しきれない問題が出てきます。
例えば、『370円の切符を買うには、500円玉を出せば良い。』という“判断”です。紙幣・硬貨の弁別、かけ算、大小の比較…いろいろな能力を総合的に発揮する必要があります。特に『大小の比較』は思いのほか指導が難しく、自閉の生徒にとっては理解するのが難しい概念です。では、どうするか…
具体的な場面と支払う紙幣・硬貨とを、直接“マニュアル”として教えました。
「切符を買うときは、500円玉を機械に入れてね。」
「お風呂に入るときは、1000円札!」
「100円玉を入れてから、バスに乗るんだよ。」
ソーシャルスキルへの応用はあまり期待できませんが、「自分で払えた!」という成功体験が、これからの学習への意欲につながるだろう…なんて、自分に言い訳してます。