教育基本法改悪

自民党安倍官房長官の発言から

「金もうけがすべてという昨今の風潮は変えていかなければならない。これは戦後60年間、損得ばかりに価値の基準を置いてきた結果ではないか。損得を超える価値があることや、家族のきずなを大事にすること、それに国に貢献することの尊さを学校で子どもたちにしっかり教えて行く必要がある。」
http://www.nhk.or.jp/news/2006/03/12/d20060312000092.htmlにて)

はっきり言って頭にきました。損得を超える価値、家族のきずな…学校ではちゃんと教えてますよ。週1回の「道徳」の時間で、毎年1回づつ。教え方が足りないというのなら、学校教育法か学習指導要領の改定で十分です。
“国に貢献する”…これ、どういう意味か、みんなわかってきていますよね。教育基本法を変えたい理由はこれでしょう?それを隠して、今の学校現場に責任転嫁してほしくないですね。第一、今の子ども・若者たちが年上を見下し、日本に愛着を持たなくなったのは、戦争を体験した大人たちが、日本を損得優先*1の“子どもが大人・年長者の凄さに触れにくい*2”国にしちゃったのが原因でしょ。そんなだらしない世代が教育基本法を変えたところで、若者たちはきっとこう言うと思いますよ。
「学校で教わったことなんて、社会に出たら何の役にも立たねえよ。」
追伸
安倍官房長官の“教育”に関する発言はいろいろなところで反響を呼んでいるみたい。ちょっと切り口が違うけど、こんな意見も…
愛国心と教育について(1) - 小学校笑いぐさ日記
うつうつさんの日記
2006-03-14
http://d.hatena.ne.jp/x0000000000/20060314/p3

*1:所得倍増計画日本列島改造論、オーモーレツ…

*2:核家族、カギっ子、離婚による片親家庭…