療育キャンプ3日目

最終日は部屋の片付け、集団遊び、集団散歩、昼食という内容で、サラッと流れるはずだったのですが… 高機能自閉症のAちゃんが、「お昼ご飯を食べない!」と言い出したのです。
きっかけは、集団散歩から帰って来て、泊まっていた部屋に入ろうとしたのに、退所点検が終わっていて、入れなかったから。本人が食べないだけならそれはそれでいいのですが、マンツーマンでついている指導者にも「食堂に行くな!私と遊べ!」と横車を押し始めたのです。
ここで私は本人と指導者の間に割って入り、指導者にはお昼ごはんを食べてもらいました。すると、Aちゃんは豹変。霞の顔を叩き、頭に爪を立て、腕に噛みつきだしました。およそ15分、されるがままに任せ、「ご飯を食べよう」と声をかけ続けました。「ご飯食べない!」というのがワガママなのか、障害なのかを見極めたかったのです。
ところが、ここでお母さんが乱入!Aちゃんを抱きかかえ「もういいです!リタイアします!」 と叫んだのです。傷だらけになりながらの“指導”を認めてもらえず、結局、Aちゃんにとっては『ダダをこねれば、嫌なことはしなくていいし、ママが助けてくれる』という動機付けが強まっただけでした。
今どきの高機能自閉症児やアスペルガーの子どもたち(その母親たち?)には、霞のやり方は通用しなくなってきたのかもしれません。来年のキャンプには、参加するまい。寂しいですが、覚悟ができました。