理解があれば…?

13日、日本テレビ系「光とともに…自閉症児を抱えて」の再放送が終了。自閉症の子も先生の努力と理解があれば普通学校に通えるという物語。現実には難しいかもしれないけれど、理解のある学校が一つでも多く増え、子どもたちみんなが笑って通えるようになればいいな、と考えさせられる番組でした。(読売新聞2006年9月21日首都圏版「放送塔」)

光とともに…」は実話じゃない

光とともに…」って実話に基づいているかもしれないけれど、フィクションですよね。脚色されたドラマと現実とを混同しないでほしいんです。「金八先生」以来、この手の“誤解”に学校現場は本当に迷惑してるんです。

「普通学校」って何?

教育関係者なら、「普通学校」とは小中学校・高等学校だと解釈しますが、一般的には「普通学校」=「通常の学級」という受け止め方になるでしょう。所定の字数に収めるため、『担任教師の理解と努力があれば、自閉症児は通常の学級に通える』と誤解されかねない、新聞に掲載するには、とてもお粗末な文になっています。蛇足ながら、「光とともに…」の主人公は特殊学級に通っていたはずですよね。