「だから教師は…」

夜更けに研究授業の指導案を書きつつ、「凱旋門賞ディープインパクトは何着だったんだ?」とニュースサイトを覗いていると、こんな記事が。

 東京都墨田区立の小学校に勤務する40代の男性教諭が、担任として受け持っている児童の保護者をかたり「子供が副校長から体罰を受けた」という虚偽のメールを区長あてに送信していたことが、30日までに分かった。教諭は事実を認め「自分は病気」と休職中だが、処分は受けていない。問題の保護者は、名誉を著しく傷つけられたとして「教諭や学校などに謝罪文を求めているが、全く反応がない」と批判している。(中略)
 メールを受けた墨田区は学校に調査を指示したが、学校は保護者に確認しないまま、メールは保護者が送信したものと判断。知人からメールの存在を知らされた保護者が8月上旬、学校に赴いて校長に説明を求めたところ、同席していた教諭がメール送信を認めた。
 教諭は「学校に不満があった。学校に緊張感を与えたかったが、内部告発では行政に届きにくいので、父母の名前を使った」と説明、動機は「校長、副校長と自分の教育論が全く合わない」と話したという。
 教諭は「適応障害」を理由に夏休み明けの9月から6カ月間の傷病休暇を取っており、後任の教諭が既に着任している。都教委は教諭の処分を決めておらず、墨田区教委、学校とも「処分は都教委が決めるので、こちらでは何ともいえない」としている。
 保護者は「教諭は『私は児童が忘れ物をしても、1回目は許すことにしている。自分も1回目なので許してほしい』とわけの分からないことをいっている」と怒りをあらわにする。この小学校の校長は「申し訳ないという気持ちで、心からお詫びしたい。ただ、男性教諭が病気だとは知らず、こういうことをするとは予想できなかった」としている。
産経ニュース

こういうことがあると、やっぱり「教諭は…」と書かれちゃうんですね。この事件を起こしたのがサラリーマンだったら、職名じゃなくて「男」って書き方になると思うんですよ。(“教諭”だからこそニュースになるんだろうけど…)
職業は関係ないでしょ!この男があまりに幼稚で分別のない男だって話でしょ!
…と言いたいところなのですが、世間は「だから今の教師は…」とひとくくりにして見るということがよくわかります。「お前が体罰をしたら、北海道や九州の教員まで白い眼で見られるんだぞ!」という先輩の言葉を改めてかみ締めています。それにしても、何て浅はかな男なのかなぁ。「自分と教育論が全く合わない」といって、校長・教頭を貶めるか、ふつう?
もう一つ。「適応障害による傷病休暇」って何?こういう“障害”って言葉の使い方、なんだか無性に腹が立ちます。校長も「男性教諭が病気だとは知らず…」なんて言ってるし。そんな言い方をしたら、“障害”が悪いのであって、この男の罪が軽くなるみたいじゃないですか。最近、“○○障害”っていうのが氾濫していて、それらが“免罪符”として使われている例が多くありませんか?
…あぁ、情緒的に安定していないからこんなに過敏な反応しちゃうのかなぁ。こんなことしてないで、早く指導案を書かなきゃいけないのに。夜が明けるまでに書き上げなきゃいけないのに。