私たちはボランティアじゃない

ふと思ったこと。それは「私たちはボランティアじゃない」ということ。
ちなみに、霞の給料は勤続18年目で47万円。そこから所得税・住民税・保険料などが天引きされ、さらに霞は家を買ったときの借金の返済額が結構大きいので、手取りとしては29万円。これが高いか安いかは(当事者の私としては)何とも言えませんが、少なくとも無償ボランティアではないし、給料をもらっているということは、それだけのノルマ(責務)が生じるのが当然でしょう。
特殊学級担当としてのノルマとは何ぞや。極論すれば「受け持った生徒を“成長”させる」ということ。では、特殊学級担当の全員が、もらっている給料に見合うだけのノルマを意識して仕事をしているかというと、残念ながらそうともいえないのが現実です。
うちの学校にしても「私は教師になろうとは思っていません。自己研鑽のためにこの仕事をしています。」と言い切ってしまう臨時採用の人がいます。「親の立場に立つと、そんな人に担任されたらたまったもんじゃないですね。
「うちの子を成長させたいから学校に通わせているんだ。あんたの趣味に付き合っているわけじゃないんだ。」
そんな感じです。
“教育のプロフェッショナル”教師という職業を、そう表現することは少なくありません。この“プロフェッショナル”という意味を改めて肝に銘じたい…真夏日の昼下がり、庭の木陰で仔ダヌキと将棋をしながら、そんなことを考えていました。