ケース会議

今日は期末テスト期間中で、部活がありません。職員会議のあと、●●先生から「めったに時間が取れないから」と、ケース会議を開こうと声がかかりました。ケース会議とは、一人ひとりの生徒について、現在の状態・課題に関する認識を教師間で共通理解し、これからの指導内容・方法について検討するものです。
…と、こう書くと堅苦しく思えますが、「Aくんって、最近△△なんだよね。これから□□について重点的に指導していきたいんだけど、どう思う?」という感じの話し合いです。
養護学校では遅くとも3時ごろには授業が終わり、その後は部活も“生徒指導”もありませんから毎日のように「ケース会議」を開いています。でも、特殊学級、特に中学校の特殊学級ではなかなか時間が取れないのが現状です。特殊学級担当の教員が全員空き時間になることはありませんし、放課後は部活動や生徒指導、6時15分の完全下校時刻を過ぎれば特殊学級や学年の教材研究・事務処理、研究会の資料作りとほっと一息つけるようになるのは7時過ぎ。教師も家庭がありますから、それから会議というわけにもいきません。給食の時間やわずかな休み時間にちょこちょこっと打ち合わせをして授業に臨まざるを得ないのが現状です。
…で、今年度が始まって3ヶ月、ようやく開けたケース会議では、11人の生徒について、4人の担当教員が生徒自身・家庭環境についての情報交換、現状について今感じていること、これからどんな点について指導していくかという方向性について話し合いました。
休憩なしで2時間半。「じゃぁ、お開きにしますか」と時計を見ると午後8時。
「せめて週に1回ぐらいはこんな話し合いができれば教員のチームワークも改善されるし、学級の指導も充実するんだけどなぁ…」
複雑な思いで、仔ダヌキが一人で留守番している自宅へ向かう霞でした。