支援籍・ノーマライゼーションって何?

学年主任の先生が、なにやら意味ありげな微笑で「霞先生、ちょっと教えてくれる?」とやって来ました。
「支援籍って、いつから始まるの?」
ノーマライゼーションって、一言で言うとどういうこと?」
どうやら、管理職研修でレポートを書く宿題が出たようです。とりあえず(正確さには欠けますが)“入門編”としての解説をしてみました。

支援籍

盲・ろう・養護学校に在籍する児童・生徒が地域の学校の授業・行事に参加できるよう、小・中学校にも籍を持つこと。その逆、小・中学校に在籍する児童・生徒が盲・ろう・養護学校に『支援籍』を持ち、“通級”のようなイメージで授業・指導を受けることも可能になる。うちの県では今年度モデル事業を委嘱していて、平成19年度に導入できるよう検討している…と県教委の指導主事が言っていた。
現在の法制度では、特殊学級に通級できるのは(建前ですが)情緒障害・言語障害に限られているが、『支援籍制度』ができれば、通常の学級に在籍している知的な遅れのある児童生徒が、週に何時間か特殊学級で授業・指導を受けられるようになる。

ノーマライゼーション

障害のない人もある人も、一緒に暮らせる社会を作ろうという考え方。実際には、そういう社会を作るために福祉・教育的施策を充実させよ、という主張を指している。『今年の体育祭、ポプラ学級の生徒も一緒にリレーを行うにはどういうルールにしたらいい?』と検討したことは、ノーマライゼーションの好事例といえる。