委嘱研究発表で公開授業

うちの学校は市教育委員会から「学習指導の改善」について研究委嘱を受けました。
…で今回発表したのが「確かな学力をはぐくむ学習指導の研究」。たいていの場合、こういうときに特殊学級は『特別な教育課程だからね』と“免除”になるのですが、なぜか今回は特殊学級も研究紀要を書き、発表当日に公開授業をすることになってしまいました。
公開授業は生活単元学習「学級遠足に行こう」。(これってとっても冒険なんですが)指導案と、その根拠となる研究紀要を公開します。

http://www.geocities.jp/fivefogs2002/classroom/tasikana_gakuryoku/index.html

こういう学習指導案って、学校関係者以外にわざわざ公開することってほとんどないんですけど、今回の指導案は県名・市名・校名・在籍生徒名・教員名が全て仮名・伏せ字にしてあるので“個人情報保護法”にも引っかからないと思います。たぶん…
学習指導案って、「どうしてこんな授業をするのか」「どんな内容をどのような方法で教えるのか」「当日の授業はどのような進め方をするのか」ということが書いてあります。が、専門用語がいっぱいでてくるので、一般の人たちには解説が必要かもしれません。
さて、いざ公開授業をしてみると、続々と見学の先生たちが教室に入ってきます。今年の特殊学級に在籍している11人のうち、7人が小学校の通常学級から来ていることが影響しているのかもしれません。
『手のかかった、あの○○ちゃんが、今ポプラ学級でどんな様子なんでしょう…』そんな言葉がおでこに浮かび上がってきそうな表情で入ってくる先生の多いこと多いこと。50分間の授業の冒頭で約15人。中盤で1〜2人に減りましたが、終盤になって20人を超えました。
こんなにギャラリーの多い公開授業も久しぶりです。生徒たちも、小学校時代にお世話になった先生たちに笑いかけたり、目配せしたり、手を振ったり(彼女は怒られましたが…)しながらも、いつもより少し高いテンションで「お台場に行って、帰ってくるのにいくらかかるのだろう?」「お台場で何をしよう?そのためにいくらかかるのだろう?」というテーマに取り組んでくれました。
昨日、ほぼ同じ内容の授業をしたことなど一言も口にせず、指導案に書かれたとおり、終わりのチャイムと同時に「こりゃ、高くてダメだ!」という結論を出してくれた生徒たちに「ありがとぉ〜〜〜〜〜〜!」って感じでした。