長期研修経験者懇談会

正式には「○○県特殊学級教育懇談会」っていうんですが、長期研修*1経験者の飲み会に行ってきました。毎年、いろいろな先生から“ヒント”をもらえる会なのですが、今年も貴重な“ヒント”をもらいました。

中学校における『特別支援教育』をどう推し進めるか

中学校は教科担任制。朝から夕方まで1人の教員が対応できないのは、これまでデメリットだと思っていました。でも、見方を変えれば、“教科担任9人のうち、該当生徒のニーズにフィットする持ち味のある教員が何人かいるかもしれない…”とも言えます。例えば、広範性発達障害(あ〜!“自閉症”って言いた〜い!)の生徒がケースに挙がれば、決まったパターンの授業を繰り返す教科担任を生かすとか…
週28時間、全ての授業で“支援”ができれば、それにこしたことはありませんが、難しいのが現状です。だから、次善の策としていくつかの授業で、その生徒が生かされる環境を作っていこう、という考え方です。
中学校になると、健常児との開きが大きくならざるを得ません。“支援”の焦点を学力に当てると、本人のプライドをズタズタにしかねません。*2 そこで中学校では、集団適応にスポットを絞ります。
学力に対する支援は先送り…と言われるかもしれませんが“理念を踏まえた上での現実の対応”を考えると、このあたりが限界だと思うのです。

*1:教員が1年間、学校現場を離れ、大学などで研修をするという制度があります。論文や面接といった選考試験を経て、全県で2〜3名派遣されるものです。

*2:中2の数学の時間に「6+2はいくつ?」なんてやられたら、どんな気持ちになるか、想像してみて下さい。