万引き

「さぁて、そろそろ“勤務終了”かなぁ」…なんて言っていた午後4時30分。近所のスーパーから電話が入りました。副店長からでした。
「おたくの学校の2人の生徒さんが、万引きをしましてねぇ。」
一瞬学校より警察やその子の自宅に電話をするべきなんじゃない?という思いが頭をよぎったものの、とりあえずスーパーへ。移動しながら2人の家へ電話すると、A君の母親は「はい、すぐ行きます!」B君の母親は「え〜?今、主人がいないので、私が出かけちゃうと誰もいなくなっちゃうんですけど。」
5分後、スーパーのバックヤードで、うちの学校の生徒が万引きをしたことと、B君の母親は今すぐ来られないことを副店長に謝罪。頭を下げているうちに、涙があふれてきました。「どうして俺が頭を下げているんだ?」という気持ちではありません。なぜだか涙があふれて止まりませんでした。