テレビカメラの足元

ダヌキを迎えに、親ダヌキの実家へ行ってきました。
あの、誘拐されて殺されてしまった女の子が通っていた小学校には、とてもたくさんの車がとまっていました。休みの日にミニバスやサッカークラブが行われているのですが、これまで歩きや自転車で集まっていた子供たちが、全員家族の車で送り迎えされているそうです。
小学校の門には『マスコミは無断で入らないで下さい』という張り紙が。未だにテレビの取材があるそうです。この日(25日)も午後3時からNHKが現場を取材すると、実家に連絡があったそうです。
なんでマスコミが実家に連絡してくるのかって?まず、現場周辺の道路は自動車がすれ違いできないくらいの幅しかなく、中継車が駐車できるスペースは実家=工場の駐車スペースしかないのです。また、現場周辺は高さ10m以上の杉林に囲まれているのですが、実家の南側だけは畑が広がっており、東京に向けて見通しが利くのです。つまり、中継車を置くには絶好のポジションなのです。
ダヌキパパがぼやいていました。
まだ、NHKと警察はいいんだよ。手土産持って、ちゃんとあいさつに来るからな。でもよ、○チャン*1とか●チャン*2はひどいもんだよ。朝の4時前から勝手に車を止めて、ごそごそしてよ。あんまりひどい時は「うるさい!」って怒鳴ったこともあったんだが、舌打ちしてふてくされるんだよ。まぁあとから偉い人が飛んで来て謝って行ったがな。一度、工場を休みにした日があったんだ。何でかって?テレビ局の車が工場の前を埋めちまって、従業員の車が入れなくなったからだよ。まったく、ふざけるなってんだ!
ダヌキママもこぼします。
テレビが来ると、すぐに通行止めになっちゃうのよね。検問もひっきりなしにやってるし。こっちは一人だけど、警官さんは毎日代わるじゃない。その度に名前と住所と、何でこの道路を通るかを説明するわけね。まったく疲れちゃうわ。
この親ダヌキパパと親ダヌキママ、しっかりテレビのインタビューを受けています。でも、オンエアされたのは話の本筋とはかけ離れた部分を、編集で単語をつなげたもの。本人の意図とは違ったコメントが全国に流されたようです。 私たちが見ている画面のフレームの外側では、こんなことが起こっていたのでした。

*1:お台場にあるテレビ局

*2:赤坂にあるテレビ局