大きな絵を描かせたら…

自立活動の時間に模造紙半分の大きさ(縦およそ1m、横およそ60cm)の紙に自由なテーマ・自由な画材で絵を描かせてみました。
子どもたちに指示したのは「この紙いっぱいに絵や線を描いてね。」だけです。ボディイメージの発達が十分でなく、腕を大きく動かせない児童が多いので設定した単元でしたが、大きな絵を描かせることで思わぬ発見、教育的効果がありました。
今まで手首だけを動かして小さな絵を描いていたAちゃんは、肩・ひじを大きく動かして線を描きました。これはこちらの狙い通りです。最も知的に発達しているBくんは、1mの大きさの蟻を真ん中に描き、そのまわりにイカ・タコ・エビ・カラスなどなど、たくさんの生き物を描きました。絵に自信がないCくんはアルファベットを書きました。最も発達の遅れが大きいDくんは、▲先生の声かけに反応しながら目・口・髪・耳・胴・腕・足のパーツが確認できる“人物画”を描きました。Eちゃんは△先生と一緒にたまごっちを描き、Fくんはお気に入りのピンクで、Gちゃんは青・水色で絵を描きました。
描かれた絵から、その子の発達状況が分析でき、個別支援計画を考える際にとても参考になりました。