人権研修会

本校に大谷貴子さんを招き、「生きているってシアワセ!」というタイトルで講演を聞きました。大谷貴子さんは自らが白血病治療のために母親から骨髄移植を受け、日本初の骨髄バンク設立に尽力し、現在は全国骨髄バンク推進連絡協議会会長を務めていらっしゃる方。
…で、今日の話の内容は白血病や骨髄移植が中心だったのですが、話の中で旦那様とのこんなやり取りを語られました。抗がん剤の影響で不妊状態になった彼女は、その“治療”について医師から提案・説明を聞いてこう尋ねたそうです。
『その治療をして生まれてくる子どもには、障害はないのですか?確率はどれくらいなのですか?』
傍で一緒に話を聞いていた旦那様は、
『君がそんなことを言うなんて驚いた。どんな子どもであれ、僕たちの子どもだろ。』
…まあ、養護学校での講演ですから、お決まりのオチではあるのです。ただ、大谷さんほどの人でも、“生まれてくるわが子は五体満足であってほしい”と考えたということが、霞にとって少し驚きであり、少しホッとした部分でした。