地域校交流での養護学校教諭の立ち位置

今日の“夏祭り”で、本校の児童たちはそれぞれのレベルで頑張っており、よくやったと思います。ただ、大人、教員の動きについては、いくつか疑問に思うことも…。最も気になったのが、教員の“位置”です。かなりの人数の養護学校教諭が、自分の担任する児童の手を引いて校舎内を回っていたのです。中には完全におんぶしている教諭もいました。本来ペアを組むはずであろう6年生は、その教員の後からとぼとぼと歩いている光景を、何度見たことか。
蒸し暑くなったり、慣れない人ごみの中で疲れてしまったり、“夏祭り”のイメージや見通しがもてなかったり…状態の悪い本校の児童がいたことは事実です。でも、少々ぐずったり、歩くのを嫌がったからと言って、ペアの子を差し置いて手を引いたり、おんぶしてしまう様子に違和感を持ったのです。誤解を恐れずに書けば、●●小学校の6年生はしょせん小学生です。“支援”“介助”がうまくできないこともあるでしょう。でも、半日の間、うまくいかないことの連続であったとしても、担当する本校児童ととにかく一緒に過ごすことで、感じ、学ぶことが多いと思うのです。本校児童の側から言えば“自立”のチャンスだと思うのです。
私が思うに、本校の児童はふだんから気心の知れた相手としか人間関係がありません。親、兄弟、学級担任…そういう人たち以外の人をパートナーとして行動するのは、とても心細いと思います。まだまだ小学部、それも低学年なのにそんなことをさせるのはかわいそうだと言う人もいるでしょう。でも、そんな人たちがパートナーになってくれるチャンスって、そうそうないと思うのです。そんな貴重なチャンスを、教員の位置が悪いためにフイにしてしまうのがとても残念だったのです。