初任者研修授業研究協議会

29日にあった初任者研修*1の研究授業について、小学部の教員全員と校長・教頭2人、教務主任が出席して研究協議が行われました。
B先生の授業、「生活単元学習『お買い物に行こう』」では、児童たちが10円玉や100円玉を紙で作り、それでお弁当を買うという内容でした。その点について、教務主任の先生がこんな発言をしました。
「お金とは、いずれにしても“もらうもの”です。決して作ってはいけないものだと私は考えています。」
今まで聞いたことのない、でも考えさせられる言葉でした。幼い頃は『おこづかい』、働けるようになったら『給料』、働けなくとも福祉のシステムからの『補助金・年金』…確かに、世の中のお金は全て誰かから“もらうもの”です。実社会でお金を“作る”という行為は違法(通貨偽造)ですし。
教務主任の先生は「自閉の子が『お金は作るものだ』とインプットしてしまったら大変だ」と言ったのには首を傾げざるを得ませんが、お金を作ってはいけないという考え方には一理あります。というよりも本質をついた一言とも言えるでしょう。
では、買い物について学習するための“お金”を、作ってはいけないというならば、どうすれば良いのでしょう?B先生は「???」と考え込んでしまいましたが、霞だったら、係活動やドリル学習のご褒美として教員手作りの“お金”を渡しているかもしれません。

*1:今年度、新しく“正式採用”になった先生の研修。若い先生の中には、大学を卒業して“臨時的任用”で学校現場で教鞭をとる人もいます。そういう人は、既に教職経験があるといっても良いのですが、改めて研修をするのです。お役所仕事的な側面が無きにしも非ずですが…