「ニートに発達障害の疑い」って…

昨日の新聞でズッコケたのがこの記事。

仕事も通学もせず、職業訓練も受けていない15〜34歳の若者を指す「ニート」について、厚生労働省は就労支援の内容を見直す方針を決めた。
 ニートの一部に、「発達障害」の疑いのある人が含まれていることが、同省の調査で判明したため。実態をさらに把握したうえで、支援機関に心理などの専門職を配置するなど、きめ細かい支援のあり方を検討する。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060824i101.htm

この記事、一面トップですよ。それにしても、ニート発達障害をこんな風にくっつけますか…。「解説」というコラム記事で(誤解を招きそうなので、ここでは引用しませんが)発達障害について説明していましたが…もうちょっとしっかり勉強しておいてほしかったな、というのが私の感想です。
ただね、こういう記事って今の世の中を象徴していると思うんですよ。ちょっと前なら「引っ込み思案」「暗い奴」「不器っちょ」なんて言われて『しょうがない奴だなぁ』と扱われていたようなことが、今では「引きこもり」「うつ病」「広汎性発達障害」等々病名・障害名で語られ、『本人の状況・状態に合わせて、まわりが対応していかなきゃなりませんわよ!』と叫ばれることが多くなったように思うのです。もちろん、それらの多くが医学の発達による“成果”であることは否定しません。だけど…
“まわりはいろいろ言うけどさぁ、『障害』なんだから、自分じゃどうしようもないのさ!”とケツをまくり、責任転嫁するための「免罪符」になっていないかと、霞は心を痛めているのです。