修学旅行の経費(引率教員編)

gukkoさんのコメントに関連して…
修学旅行や林間学校(スキー学校)、遠足等を「旅行的行事」と言いますが、それらを引率する教員は『出張』扱いになります。従って…

  • 往復の交通費(航空運賃・JR運賃・バスの借上げ経費<一人当たりの金額>)
  • 宿泊費(ホテルの料金<一人当たりの金額>)
  • 食費(朝食と夕食について実費←領収書を提出。昼食代は出ません。)

…は支給されます。されますが、あくまで“実際に負担した金額を後日清算”というのが原則なので、中学校のスキー学校で3〜4万円、修学旅行で4〜5万円、高校の修学旅行になると7〜8万円を「一括払い」で旅行業者に支払っています。保健室の先生(養護教諭)は毎年、特殊学級担任もほぼ毎年「旅行的行事」に参加しますから、後で返ってくるとはいえボーナスを取り分けておく必要があります。かつて、スキー学校に2回*1、修学旅行に1回行った年があり、そのときには親ダヌキから「いい加減にしてちょうだい…」と愚痴られました。
難しいのが「入園料・アトラクション代」です。全体行動としてテーマパーク等に入園した場合は領収書に基づいて支給されることもありますが、自由行動で入園すると一切支給されません。アトラクション代に至っては“領収書”が発行されないことがほとんどなので、まず支給されません。
とはいえ、特殊学級担任・養護学校教諭として引率していると、児童生徒と一緒にアトラクションに乗らなければならないケースは多々あります。そういうときは完全に“ポケットマネー”で払うことになります。バブルの頃は旅行業者から『おこづかい』として相応の金額が渡されたこともありましたが、世間の目が厳しくなった今ではそんなことは絶対にありません。 まぁ、宿泊を伴う出張については「日当」が支給されるので、ポケットマネーとはいえ、実際には相殺されるのです…*2

*1:それまで2年生の行事だったスキー学校を1年生の行事に変えたためです。同じスキー場・ホテルを利用したため、2年生と行った1週間後に1年生と行くことに。霞の板・ブーツ等はホテルに預かってもらっていました。

*2:入園料・アトラクション代をPTAに負担してもらうなんて発想、中学校では考えられませんね。