ネットサーフィン

 今日の休日はとりあえず締め切りの迫った仕事はなし。あっちこっちとネットサーフィン(今でもこういう言い方をするのかな?)をしていて見つけた記事とサイト。

http://www.asahi.com/paper/column20061018.html

…確かに、これはひどい。これが天声人語だと言うのだから、何ともはや…

自閉症スペクトラム指数自己診断

 不覚にも自閉症スペクトラム指数(Autism-Spectrum Quotient: AQ)というのは初見。このサイトのもとになっているのが「自閉症スペクトラム指数(AQ)日本語版について−自閉症傾向の測定による自閉的障害の診断の妥当性と健常者における個人差の検討−」。執筆者は若林明雄氏(千葉大学)。

 近年、「自閉症スペクトラム(連続体)」仮説という考え方が議論されているが(Baron-Cohen,1995;Frith,1991;Wing,1981)、この仮説では、自閉症アスペルガー症候群は社会的・コミュニケーション障害の連続体(スペクトラム)上にあり、アスペルガー症候群自閉症と健常者の中間的存在であるとされている。この仮説にしたがえば、自閉性障害者と一般健常者との連続性が仮定されることによって、自閉性障害のアナログ研究も可能になるとともに、自閉症障害の診断をカテゴリー的診断から量的診断へと転換することにもつながる。そしてこの自閉症スペクトラムの一方の極に純粋かつ典型的な自閉性障害として高機能自閉症が位置づけられることになる。

 この論文が収められている「自閉症児・ADHD児における社会的障害の特徴と教育的支援に関する研究」報告書『自閉症とADHDの子どもたちへの教育支援とアセスメント』自体は平成15(2003)年度のものですが、この「自閉症スペクトラム」という考え方は、うちの県の発達障害者支援センター所長から『現在主流になりつつある』と聞いたことがあります。また、連続性の視点から“指数”というとらえ方を導き出す発想は面白いと思いました。
 ただし、アセスメントと切り離されて自己診断だけが一人歩きしちゃうのもまずいのではないかと思うのですが…。