成年後見制度の“悪用”

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070425-00000515-yom-sociウェブ魚拓

成年後見制度は高齢者だけでなく、知的障害のある人の社会参加・社会自立を進める上でも、かなり重要視されているものです。ただ、制度そのものが“性善説”に立ったものなので、いつかこういう事件が起こるだろうな…と思っていたら、やはり起こってしまいました。しかも、霞の地元の“近隣地域”で。
個人的には、今回の事件は氷山の一角で、いろいろなところでこのような被害が起きているのではないかと懸念しています。ある程度の知識と準備期間があれば、証拠をほとんど残さずに資産を根こそぎ持っていくことが可能なので、暴力団としては格好のターゲットとなり得ます。
しかし、現行では正当な手続きを踏みさえすれば、そういう“不届き者”を後見人から排除することは事実上不可能。だからといって、「制度そのものを廃止してしまえ*1」ということになっては、知的障害者の社会自立がますます困難になってしまいます。難しい問題です。

*1:政府のナントカ会議で、そういうトンチンカンなことを言い出しかねない雰囲気があるところが困ったものですが…