筑波山縦走

今日は筑波山を縦走しました*1

登りのスタートはつつじヶ丘駐車場。連休にちょっと日帰りで出かけて手ごろに山歩きができるイメージがあるのでしょうか、小さな子供連れが多く、サンダル履きのお兄さんもいました。でも、筑波山の登山道は相当な急勾配、スキー場なら間違いなく“上級者コース”です。さて、登ること40分、弁慶茶屋跡を過ぎると有名な“奇岩エリア”にさしかかります。
「弁慶七戻り」 「母の胎内くぐり」 「北斗岩」 ロープウェー 「大仏岩」
大仏岩を過ぎると女体山頂上はもうすぐです。さすが快晴無風のゴールデンウィーク。山頂の岩場はそれこそ足の踏み場“しか”ない状態で、腰を下ろすのもままなりませんでした。この人ごみの中には20歳代の自閉症者とおぼしき青年とその母親の姿も。そういう時代になったんだなぁ…と感じました。
女体山頂を降り、「ガマ石」の脇を通って美幸ヶ原へ向かいます。筑波山には女体山・男体山の2つのピークがあり*2、その2つのピークを結ぶ尾根の一番低くなったところが「美幸ヶ原」、ケーブルカーの「山頂駅」やお土産屋さん、回転展望台*3があります。以前は南側(写真の左側)にもお土産屋さんやロッジがあったのですが、最近取り壊されて更地になったため、妙に広々とした明るい広場になってしまいました。
ここで大発見!!!!なんと筑波山にあの『はてなアンテナ」がそびえ立っているではありませんか!4月の抽選の際にはとても悔しい思いをしましたが、こんなところで見ることができるなんて…感動です!それにしても、関東一円を見渡すことができる筑波山頂にはてなアンテナを立てるとは、当選された方は素晴らしいセンスをお持ちのようですね。(もちろんウソです。)
…冗談はさておき、今度は男体山頂へ。女体山頂と同様に男体山頂にも筑波山神社拝殿がありますが、ちょっと下ったところに歴史を感じさせる建物が。旧筑波山測候所(現在は筑波大学筑波山気象観測ステーション)です。
美幸ヶ原へ戻ったところで昼食。本当はケーブルカーで降りたいところなのですが“下見”ですからケーブルカー沿いの「美幸ヶ原コース」を歩いて下山します。ところが、このコースは筑波山の中でも最も急な登山道、しかも下りなので脚・膝にダメージが。普段の運動不足かそれとも年齢による衰えか。中の茶屋跡では登山道のすぐ脇をケーブルカーが通っており、乗っている人たちから手を振られました。

今回筑波山を歩いて気付いたのが、登山道・自然研究路から誰かが藪の中に分け入ったとおぼしき所にことごとくロープが張られ、注意の札がつけられていたこと。このあたりは水郷筑波国定公園で、特に山頂付近は自然公園法の特別保護区になっているため、許可なく動植物の採取・損傷は禁止されているのですが、ロープが張られていた理由はもう一つ。実は筑波山そのものが筑波山神社の境内地、つまり私有地なので新しい道を作ってはいけないのです。スズメバチに襲われたり、迷い込んだ人が遭難する事故が起きているそうで。もし事故が起きたら私有地内ですから筑波山神社に責任が生じるため、こんな措置がなされているのかもしれません。

*1:霞は町のスポーツ推進員も務めており、町主催の歩け歩け大会の下見です

*2:実はもう一つ、北側に地元で『筑波隠し』と呼ばれるピークがあるので、筑波山は三連峰というのが正しいそうです。

*3:17分間で1回転。リフォームされてはいますがもともと昭和34年にできた建物なので、回転に若干のムラがあり、結構気持ち悪くなります…。