朝トレのランニング〜依存の強い生徒さんのケース

今日は久しぶりの朝トレ。高等部の生徒さんたちが1年生から3年生まで一斉に走り出すので、教員は臨機応変にいろいろな生徒さんについて走ります。
今日、霞がついて走ったのは依存の強いAさん。校内の移動時などにスッと教員と手をつなぐ生徒さんで、ランニングに関してはあまり積極的ではありません。今まではそのまま手をつないで、ランニングというよりは“散歩”になっていたのですが、少しでも走ってもらいたいと思っていました。
そこで一工夫。手をつなぐのではなく、Aさんに霞の肘を持ってもらいます。男性が女性をエスコートするような形です。その状態で、歩くよりも少しだけ速く走ってみました。Aさんからすると、ゆっくり歩いていては手が離れてしまうので、霞に合わせるように駆け足になるのです。
手を引っ張られると生徒さんは完全に“受け身”になります。ランニングに積極的でない生徒さんの場合、重心が後ろに下がります。これは背中を押されても同様です。重心が後ろにかかると、一歩一歩抵抗しながら…という感じになってしまいますが、今回のように肘を持つ形になると、自分からつかみに行っているので重心が前に来て“自ら走る”形に近づきます。
また、ペースが速すぎたら手が離れますから、生徒さん本人にとって無理なペースになることも防げるのではないかと思います。