巡回就学相談

今日は県教育委員会の巡回就学相談に「相談員」として行ってきました。『守秘義務』があるので内容は書けませんが、来年の春に小学校へ入学するお子さんの保護者と1時間ぐらいお話をさせていただきました。
よく分からないために悩んでいる方、よく分かったからこそ悩んでいる方…お子さんの様子が一人ひとり違うように、親御さんの悩みも千差万別です。まずはお話を伺うことからはじめるのですが、親御さん自身が自分で話しているうちに、自分で納得してしまうケースもあります。ただ、学校の教員はついつい『通常の学級に通うデメリット』に対する意識が強くなってしまうようです。こちらとしては良かれと思って話した事柄が、思いがけず親御さんの心を痛めてしまうこともあるようです。
http://kesayo.blog19.fc2.com/blog-date-20050820.html
霞自身は「通常と特学と、双方にメリット・デメリットがあるので、その時その時の子どもの状態とメリット・デメリットを冷静に勘案し、より得るものの多いほうを選べばよいのではないですか?」というスタンスでお話をさせていただいています。
今回、お話をさせていただいたお父さんから、こんな言葉を聞きました。
「小さいうちは普通のクラスですごさせるという考え方もあると思うんですよ。でも、小さいうちに“色々なことを学ぶ基礎”を固められれば、少し大きくなってからもっとたくさんのことを勉強できるんじゃないですかね。僕はそう思うんですけど。」
私よりずっと若いお父さんでした。でも、私が40年生きてきて、18年教員をやってきて、未だに気づけなかった核心を見抜いている、素晴らしい方でした。