仲間わけ その2

Aさんの混乱のポイントが見えました。「2つの種類に分けてね」と指示すると、“2個のかたまり”を作るのです。「2つ」と「2種類」の概念が混乱していました。
そこで“種類”を理解させるために、それまで同じ特徴のあるピースを並べるようにしていたのを、重ねるようにしてみました。すると、何個積み重なっても、また種類によって数に差があっても“ひとかたまり”になります。こうして「1つの種類」=「ひとかたまり」を視覚的に読み取らせてみました。

赤四角・青四角・青三角のピース各3個を混ぜ「同じ種類に分けてね」と指示

クリア→「種類」という言葉を理解できたみたい。

赤四角4個・青四角4個・青三角3個のピースを混ぜ「3つの種類に分けてね」と指示

クリア→「3つ」という言葉に惑わされずに4個・4個・3個に分けられました!

薄いパンフレットと厚い本を混ぜ「2つの種類に分けてね」と指示

薄いパンフレットともっと厚いファイルを混ぜ「2つの種類に分けてね」と指示

クリア→“厚さ”でも弁別できることが分かりました。
来週もう一度、「仲間わけ」の指導をしてみます。明日と明後日、休みを2日挟んでも覚えていれば定着したといえるかもしれません。
でも、厚い本ともっと厚いファイルを比べて「どっちが厚い?」と聞くと「本!」と答えるAさん。確かに「厚い」本と「もっと厚い」ファイルを比べたのだから「厚い」のは本ですが…。
次は「厚い」「薄い」の指導ですかね…