県特別支援教育研究協議会

はじめての自閉症学級

はじめての自閉症学級

今年の県特研の全体会は、「知的障害と自閉症をあわせ有する児童生徒への理解と支援」というテーマの“実践報告会”でした。例年は行政説明だったり、大学教授の講演だったりするのですが…
東京・江東区小名木川小 加藤百合子氏の報告は、正直なところがっかりでした。自閉症に特化した事例が少なく、更に系統立てて整理されていなかったので、聞いているほうとしては退屈。おまけに15分も時間をオーバーして、「早く終わってくれないかなぁ…」なんて思ったりして。
一方、東京都立中野養護 大田みおり氏の報告は面白かったです。知的養護の小・中学部に『自閉症学級』を作り、教科・領域を合わせた指導の一つとして『社会性の学習』を設けるという実践は“その手があったか!”という感じでした。
障害種別で学級編成するということが、盲・聾・養護学校→特別支援学校という流れに逆行しないのか、『社会性の学習』の法的根拠をどこに置くのか…などなど、ツッコミどころはいっぱいあったのですが、質疑応答の時間がなくなってしまい、聞けずじまいでした。家に帰ってから検索してみると、本が出ていたんですね。また、中野養護学校のホームページの中にある“http://www.nakano-sh.metro.tokyo.jp/htm/01_school/0103_target/syouthu_ruikei.html”に、自閉症学級の概要が書かれていました。