全情研全国大会第2日

今日の最大のお仕事は“体験発表”をされる方々の接待です。
“体験発表”…本県では初めての試みなのですが、30代の高機能自閉症のAさん、そして同じく30代のアスペルガー症候群のBさん、お二人にご自身の学校生活の思い出を語っていただくというものです。
発達障害者支援センター*1の所長がコーディネートされたのですが、何を話すかはご本人にお任せ。司会の県特教研副会長は「小中高校の頃の、“楽しかった思い出”をお話しいただきます。」なんてふっていましたが、Aさんが初っ端に「小学校や中学校で、楽しかった思い出はありませんでした。」とおっしゃるものだから、固まっていました。
後半、会場の参加者から質問を受けました。
参加者「Bさんにお聞きしたいのですが、当時Bさんが通っていた中学校にあった特殊学級について、どんな印象をお持ちでしたか?」
Bさん「今ほど交流がなかったので、どんなところなのか、よく分かりませんでした。特殊学級に通っている子に対しては、『かわいそうだな』って思っていました。」
AさんやBさんは、霞が初めて中学校の教員になった頃に中学生だった年代です。当時の様子を思い出しながら、Bさんの『かわいそうだな』という言葉の意味について、考えさせられてしまいました。

*1:発達障害者支援法に基づく施設で、自閉症を初めとする発達障害児(者)やそのご家族からの相談に応じ、専門的な指導及び助言を行い、就学前の発達支援から就労支援までライフステージに応じた支援を行うところです。また、発達障害児(者)に携わる医療、保健、福祉、教育等に従事する人たちのコーディネートや情報提供も行います。来年度までに全ての都道府県・政令指定都市に設置されます。