支援籍ボランティア養成講座

 うちの県には『支援籍』という制度があります。本来は通常学級に在籍したまま養護学校特殊学級でも指導を受けられるというものですが、逆に養護学校に在籍しながら(自宅の学区の小中学校の)通常学級で指導を受けられるということにもなります。(→概念図はこちら
 養護学校に在籍する子どもが通常学級で指導を受ける際、子どもの状況把握や指導の補助が必要であり、養護学校担任も一緒に出張できれば良いのですが、養護学校に登校してくる他の子どもへの対応が手薄になってしまうことから、現状では出張は困難であると言わざるを得ません*1。その打開策の一つとしての考え方が「ボランティア養成」です。
 今日、障害児とのかかわり方について講義(ガイダンス)を受けた“ボランティア希望者”の人たちの“実習”が行われました。うちのクラスには『支援籍』を持つ児童が2名いることから、1人の“ボランティア希望者”がいらっしゃいました。
 この“ボランティア希望者”さん、ご自分のお子さん(2歳くらいかな?)を抱いて来校してきました。全校集会に参加しているうちのクラスの児童のそばにいてもらい、話をしている人に注目するよう声かけしたり、座って話を聞くよう促したりしてもらおうと思っていたのですが「あれれ?」という感じです。教員の私たちとは“ボランティア”に対する意識に温度差を感じてしまいます。

*1:実際には特別支援教育コーディネーターがほとんどの『支援籍』の実施に同行し、対応しています。