国語・数学の“系統性”

新しい教育課程と学習活動Q&A 特殊教育(知的障害教育) (新学習指導要領実践)夕方からの学年会の議題は、それぞれの教科等の役割分担。「音楽はA先生とB先生を中心にお願いします。」「体育はC先生、D先生、E先生にお願いしましょう。」というように決めていき、国語・数学の番になりました。
国語・数学は“習熟度別グループ”に分かれ、それぞれのグループで授業を進めていくのが基本ですが、ここでF先生から提案が。
「実際には生徒の実態に応じて指導していくにせよ、就職に向けて必要な“力”を最終的な目標として、学年としてある程度統一性のある全体計画のもと、系統的に指導していきませんか。そういう積み重ねを意識して指導でないと“行き当たりばったり”の、日和見的な授業になってしまうのではないですか?」
趣旨には大いに賛成。しかし、実際に全体計画を作ろうといっても、発達の程度に大きな開きのある生徒さん達の実態を考えると、そう簡単にはいきません。何かいい方法はないか…と考えているうちに思い出したのが新しい教育課程と学習活動Q&A 特殊教育(知的障害教育) (新学習指導要領実践)の附録にある『指導内容表』(タイトルはうろ覚え…)。各教科の指導内容を、日常生活に即して発達段階順に並べたものです*1。8年ほど前の本なので“ワープロを使って文章を打てる”などという項目があったりしますが、十分参考にはなるかと。
『年間計画』として、1〜数か月程度のスパンで“指導項目”を並べ、『指導内容表』を参考に生徒さんに提示する教材・教具を担当教員が工夫する…という方法を提案してみました。言いだしっぺなので、当然霞は国語・数学担当のリーダーに。週明けに素案を出すはめになってしまいました…。

*1:実は、この表の中の「国語」の原稿は霞が書いたもの。