お台場の雑踏の中で

お盆の時期というと「東京は空いている」というイメージがあったのですが、ここ数年は妙に混んでいます。なんでも、地方発東京行きの「格安ツアー」が人気だそうで。かく言う私も子どもにせがまれ、先日お台場に行ってきたのですが。
駅とか観光地とか(夏なら)プールとか、そういう人が集まるところで最近強く感じるのが、障害のある人たちを良く見かけるようになったということ。ご家族と一緒に歩いていることもあれば、一人で歩いていることも。今回も、ゆりかもめの中やフジテレビの前で何人もお見受けしました。教育や福祉の力で“ご本人”の移動能力(交通機関を利用する力)が高まったこともあるでしょうが、保護者・家族の意識の変化が大きいのではないか…私見ながらそう感じています。
私が教員になった頃は「(障害のある)子どもを表には出せない」と考えている親御さんが少なくありませんでした。でも、今では少数派意見であることは間違いないでしょう。まだまだ“見世物的”状況になってしまうことはあると思いますが、雑踏の中に障害のある人がいる風景に違和感を感じなくなってきているのは確かだと言えます。


さて、これが教室の中の話となると…むずかしいところです。
「そこに居ることが重要なのだ」
「教室は子どもの力を伸ばすところだ」
次元が違うこの2つの考え方(感じ方)の折衷案が“特別支援教育”だというのは、ちょっとうがった見方かもしれませんが…。