「言語力」育成、脱「ゆとり」も

特別支援学校では「特別支援学校学習指導要領」に基づいて(学校教育法施行規則第73条の10)、特別支援学級では「小・中学校学習指導要領」を踏まえながら、「特別支援学校学習指導要領」を参考にしつつ、“特別の”教育課程(授業の内容)を作ります。(同第73条の19)
知的障害の学校・学級については、児童生徒の実態に応じた教育課程を作るのが基本ですが、公教育である以上、「できる範囲内で『総合的な学習』に取り組んでいきましょう」というように、学習指導要領の“基本方針”はそれなりに反映させることになります。

…そこで、ちょっと気になったのがこのニュース。

 今年度中に改定が予定される小中高校の学習指導要領について、中央教育審議会文部科学相の諮問機関)は16日、基本方針を「ゆとり教育」から「確かな学力の向上」に転換した上で、自分の考えを文章や言葉で表現する「言語力」を全教科で育成していく方針を固めた。
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知的障害があると、(特に低学年だと)文字通りの『言語』を取り扱うのが難しいケースも少なくなく、そうすると“表現活動”とか“選択能力”とか、『アウトプット』の育成に力点を置いた教育課程にシフトしていくのでしょうか。


まだ“正式決定”ではないようですが、今後の中教審には注目していきたいところです。