学級見学で、ふと思い出したこと

年が押し迫るころになると、学級・学校見学に見える保護者・先生が増えてきます。2学期が終わって「今年もいろんな人が見に来たなぁ」と一息ついていると、ふと数年前の話を思い出しました。
その時は小学校6年生の男の子・お母さん・小学校の校長先生が学級見学に見えました。特別支援学級の英語と授業交流の体育を見ていただいた後、少し話をしました。いつものように「メリット・デメリットをよく勘案してくださいね。」という話なのですが、ちょっと強調したのは、学区外の特別支援学級に通う際のポイントです。

学区外の特殊学級に通うとなると、ご近所の友達”と疎遠になってしまうことがあります。主な理由は二つです。

  1. どうしても通学時間が長くなるので、帰宅時刻が遅くなる。
  2. 学校で『遊ぶ約束』をすることができない。

特別支援学級では学級の中で友達ができ、休み時間には一緒に遊んでいます。また、休日に自転車に乗ってお互いの自宅を訪れることもあるようです。でも、○○小学校で一緒だったみんな、△△中学校でどうしてるかなぁ…とつぶやく女の子もいるのです。コミュニティの結びつきが強い地区であればあるほど、この“寂しさ”は強くなる傾向があるようです。
この問題を乗り越えるためには、保護者の努力が必要です。地区の行事に積極的に参加したり、親御さん同士のレベルで“同窓会”のような話に対するアンテナを高くしたり…
学校にいる間は特別支援学級の担任が全力を尽くしますので、地区での暮らしについてはお母さんも頑張ってくださいね。

そんな話をしたことを思い出しました。