夏の読書感想文2
- 作者: 中江嘉男
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1981/11
- メディア: 単行本
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『絵本』ということで児童書扱いでしたが、いざ読んでみると「これは子供向けじゃないな」…というのが正直な感想です。
「有限」にとらわれている凡人の私は、ついつい天文学的・物理学的な解釈に流されてしまいましたが、何度か読み返しているうちに「あぁ、そういうことか」と気づくことがある“深い”文章でした。小学生や中学生が読んでもきっと感じる部分はあるでしょうが、大人が読んでもググッと考えさせられる…うまく言葉にできませんが、名著であるとあると思います。
残念ながら、この本は初版で絶版。確かに絵の雰囲気は独特だし、「絵本」としては結構高額かな、と。ただ、この絵だからこそ、この文章の“味”が伝わるのであって…「文化的価値」の高さが必ずしも商業ベースに乗らない好事例といえるかもしれません。
(参考)
http://www1.odn.ne.jp/~ccu70240/garou/
http://www1.odn.ne.jp/~ccu70240/garou/garou5.html←「宇宙遊星間旅行」のこと
ところで、霞が「宇宙遊星間旅行」を読んでいると、親ダヌキが来て「その本、あとで見せてね」と。読書魔の親ダヌキがどんな感想を持つか、楽しみです。