小中高併設のデメリット

午後の校内見学でのこと。
こだわりの強い生徒さんが、中学部時代の担任の先生を見つけ、そばを離れようとしません。声をかけ、手を引いても頑として動かず、結局下校するまで「○○先生に会いたい!○○先生に会いたい!」と不安定なまま過ごすことになってしまいました。教室は変わったものの、同じ校門・同じ昇降口を通り、廊下ですれ違うたびに中学部の先生の姿を見かけたり、中学部の先生のほうから「○○ちゃん!」と声をかけられる環境では、言葉で“君は高等部になったんだ”と説明されてもなかなか納得できないことは想像できます。
こだわりの『否定・制止』は精神的な不安定、ひいてはパニックを引き起こす恐れがあるため、『置換』がよいとされているのですが、今の環境では果たしてスムーズに置換できるか、一抹の不安があります。
小学部・中学部・高等部が併設されているメリットは少なくありません。*1が、デメリットも小さいものではないと強く感じました。

*1:教育上、というよりは財政上のメリットが大きいのでしょうが…