サッカー・ゾーンゲーム


たぶん他の誰かが既に考えているとは思いますが…
クラスの生徒の能力に差があったり、技術的に難しい子がいたり、そんな特殊学級の生徒たちですが、なぜか「サッカー、おもしろい!試合、したい!」というモチベーションだけは高かったりします。そういう状況で、どうすれば試合っぽく成立するかな…と考えたのが「ゾーンゲーム」です。
今日は生徒が6人いたので、1チームは3人です。そこで図のようにピッチを3つのゾーンにわけ、それぞれのゾーンに同じくらいの力の生徒が入るようにします。Bゾーンの生徒はAゾーン・Cゾーンに入ることはできません。また、Bゾーンからシュートを打つこともできません。つまり、A・Cゾーンの味方に優しくパスを出せないと得点につながらない、というルールです。
いわゆる「コーナーキック」のときは、図ののポイントからBゾーンの生徒が蹴りいれます。この時も直接のシュートはダメです。5分たったらA→B→C→Aとローテーション。1回転すると、全員がフォワード・ミッドフィルダーゴールキーパーを経験できる仕組みです。
実際にやってみたら、案外接戦になって盛り上がりました。ある程度自分のリズムでボールを扱うことができ、それでいて相手を交わさないとパスを出したり得点を決めることができません。“ゲーム”になっているというわけです。教師は審判としてピッチの中にいますが、それとなく「こっちにいるとボールもらえるよ。」とアドバイスしたり、ボールを奪おうとする生徒の前に立って、のんびり屋さんがボールをドリブルする間を作ったり…ちょっとズルしてもいいかもしれません。